久しぶりにエフエム滋賀のホムペを見ていて、仰天した。
新社長に、あの二反田隆治氏が就任しているではないか。
コンサル出身の二反田氏は、「みんなの滋賀新聞」創刊に編集局長などとして深く携わった人物。
同社が倒産後も「悪いのは社員。経営陣の責任はない」との立場を取り続け、それを正当化しようと龍谷大とイベントを共催するなど、執拗に責任を他に転嫁しオーナーであったオプテックス社長の小林徹氏を守ろうとしていた。
滋賀新聞の経営面でも、経営計画の立案をコンサルに頼るなど見通しの甘さや判断力の欠如が目立ち、末期には経営上の実権の多くを、後述する強面で知られるKBS京都の元常務に握られる有り様だった。
「滋賀新聞」の乱脈な運営が外部に漏れるに従い、同社に多額の出資をしていた彦根財界と小林氏サイドの間で反目感情が生まれ、それは後の知事選で決定的なものとなる。その知事選でも、嘉田現知事の陣営関係者に二反田氏と親しい人物がズラリと並んでいたのは、知る人ぞ知るところだ。
その後、二反田氏は小林氏の肝煎りとやらで県の関連団体に席を置いていたが・・・。
今回のエフエム滋賀の社長就任も、前任者の櫻井氏同様、小林氏のダミーだろう。それも、より直接的な形として。
小林氏と彦根財界の一部との間で行われてきた滋賀新聞への出資金などを巡る訴訟はすでに決着しているはずだが、人間の感情には時効はない。エフエム滋賀は滋賀新聞同様に彦根財界から多くの出資を仰いでおり、二反田氏を「招かざる客」と見る向きは少なくないだろう。この点で新社長は厳しい舵取りを迫られる場面が多そうだ。
さらに問題なのは、二反田氏の取り巻き。KBS京都の更生法申請直後に京都新聞からKBSに取締役(後に常務)として送り込まれ、強面のイメージが強い中村弘武氏や、メディアコンサルとして知られ、その後は雇用保険助成金の不正受給が発覚した龍谷大准教授の築地達郎氏ら、ある意味錚々たる面子が揃う。KBS事件の二の舞を危惧するのは私くらいのものだろうか。
また、メディア企業の立場から見るとエフエム滋賀には京都新聞と中日新聞がそれぞれ出資している。ただ、二反田氏の人脈はあまりにも京都新聞系に偏っており、その決して良いとは言えないイメージもあって、中日サイドには面白くない部分が多いはずだ。
この点でも寄り合い所帯の会社の社長として二反田氏がふさわしいかどうかは、ちょっと考えれば答えは出るはず。
おそらく小林氏は、「もっと直接的に自分の意思を反映できる」存在として、エフエム滋賀の新社長に二反田氏を据えたということだろう。それを受諾した二反田氏ともども、たかだか5~6年前の問題に対する反省が全くないことも、この人事で明らかになった。ちゃんと反省していれば、別の人物が社長になっていたはずだ。
情けないことである。